My Poetry(コトバアソビ)
※4部作シリーズの4作目です。 明日が春分ということで、滑り込みで作成しました。 続きがありそうな展開ですが、一応完結ということで。 届くとか届かないとか 叶うとか叶わないとか 目先のことに囚われていた 愚かで鈍い思考よ 時が経っても貫いてきた 確…
気づけば茜色の空に 酔いしれていた 地平線を溶かすほどの 一途なソレは 確かな実りや手ごたえが ないとしても 確信する、この瞬間は 永遠に色褪せない、と 掻き消されねよう 必死に焼きつけて 記憶の海にそっと 浮かばせる、ソレを 幻でも構わないから、 今…
"今"が波をすべって、 夕陽の中に溶け込めば、 明日、より一層輝く。 誰かから零れ落ちた 愛する勇気を拾い集めたら、 いつの間にか海のように あの人の心は深く満たされる。 風に合図を託して 寄り添うことを約束したら、 昼と夜は境目を溶かして 見たこと…
いつかの太陽も地面を焦がすほどに じりじりと熱を放っていた あの日、君が何気なく渡してくれた言葉は 僕の中に渦巻くある種の感情を高ぶらせた 勘違いとか気のせいとか思い込みとか いかようにもタグ付けすることは簡単だ しかし、いざ潮風に言葉をのせよ…
いつか終焉の鐘が鳴ると わかっているのに 愛することは やめられない これから創る世界に あなたも必要なの スケールのでかい プロポーズのように 好きの一滴が 波となって海となって 知らないあの子のもとに 打ち寄せられたら まーるい地球(ほし)は せうや…
さて、本日春分の日は、宇宙の元旦。 2017年、あけましておめでとうございます。 なかなか挑戦的だな、と思う近頃の采配。 2017年は世界的に変革の年だと言われている。 それは個人レベルでもそう。 いよいよ目覚め始めた感があちこちに漂う。 その新しい流…
さらされて 立ちはだかる まごう心 命の弧線 ともすれば消える めをつむって小宇宙 恐れは閃光を伴い ただ『ある』こと それ以下でもそれ以上でもない 無限のフトコロは いつだって懐かしい Photo@Mexico、Taxco(メキシコ、タスコ)
何度も何度も 傷をえぐるように 罪を血で洗うように ココロに一刺し イタイ イタクナイ イタイ 嗚咽交じりの懺悔は 漆黒の夜に霞み 行き場のないえぐみを 浄化する術など知らず イタイ イタタマレナイ イタイ 無下に刻まれていく 命の履歴 一方通行 あの日か…
それは流星のごとく 人生を一瞬ですり抜けた 覚悟なんて間に合わず こんなアドリブ望んでないよと 電話の向こうでうごめく 彼のコトバはしばらく宙を舞って 幾度もその暗号を反芻しては 理解する寸前で足止めくらい そろそろ小芝居はやめようと 冷静が現実に…
混濁した意識、渦に溶けて 虚ろにつむがれた 言の葉@終着地 『細胞一つ一つにありがとうと言ってるの。』 巻き戻したい衝動は 音を無くし、はじける ひしゃげた最後の望み 無謀で果てしない 深くじれったく、儚い そんな一瞬の永遠に 身を預けて 激しく押し…
人生を複雑にしているのは、 行き過ぎたイマジネーション。 「今日」を蔑ろに、まるで無かったことに。 滑稽な人生劇場、虚しいリアリティ。 明日に期待を投下。 ねえ、断言できる? 当たり前のように太陽は昇るって。 悔いはない?気持ちの先送り。 誰も知…
『ツムギビト』 始まりは、オギャー やさしさ添えて、ありがとう 振り絞った、ごめんなさい 勝負の前の、だいじょうぶ 夕陽を背負って、また会おう もう聞くことのない、だいすき 誰もがツムギビト 気持ちを込めれば コトバはふわりと 綿毛のように 遠く、ど…
『言の葉』 言の葉 時にだれかを癒し 時にだれかを傷つけ 言の葉 時にあなたを励まし 時に私を慰む 言の葉 時に過去へ誘い 時に明日へ繋ぐ 言の葉 誰かはその土地のものを使い、 別の誰かは手指を巧みに操る 言の葉 あの人のそれを真似して使えば 世界の果て…
『決意の谷底に』 長い旅の果てに 辿り着いた未開の地 今、決意の谷底に 裏庭の奥の林に こしらえた秘密基地 飛び交う鼓動の みずみずしさよ 嗚呼、あの無垢はいずこに 青いカンヴァスを 踊り遊ぶ飛行機雲 瞬き忘れるほどの 初々しさよ 嗚呼、あの無垢はいず…
気づけばどこにも見当たらず。 遠く、遠く、地平線の向こう、太陽のなかに溶けてしまったのか。 はたまた底なしの谷底の奥深く、散り散りばらばらになったのか。 それとも深海の粟粒と混ざり合って、ブクブク空に蒸発してしまったか。 残っているのは、まっ…
2017年1月1日 岩手日報 別刷 “文化・くらし” 新年文芸 第一席入賞 ================== 「岩手山」 三十の路で その偉大さを思い知り ふと浮かんだ 汗ほとばしる青の時代 いま腑に落ちた 溢れんばかりのやさしさ そっと見守る それはまるで…
言の葉 時にだれかを癒し、時にだれかを傷つけ 言の葉 時にあなたを励まし、時に私を慰む 言の葉 時に昔へとタイムスリップさせ、時に明日の希望へと繋ぎ 言の葉 誰かはその土地のものを使い、 別の誰かは手や指を巧みに操る 言の葉 あの人のそれを真似して…