YORI *未知 ダイアログ ~Viva La Unica~

 まずは、点から・・・。 日々の戯言、詩、旅行記、フォトギャラリー。

#70【哲学4】最後の意地

 

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本日で7年間にわたる天王星牡羊座時代が終わる。

そして本日は牡牛座新月でもある。

(変わり目にあるからか、今非常にセンシティブで気持ちが高ぶっている。)

 

牡羊座らしく、新しいチャレンジや価値観が生み出され、

自分自身の基盤を作り上げることとなった7年間。

皆さんにとってはどんな7年間だったろうか?

 

私はというと7年前、燻っていた。

ちょうど大学の休学期間が明けて、卒論に取り掛かっていた。

落ちこぼれた私は、担当教授の配慮により簡単なテーマにしてもらった。

とにかく卒業することだけを目指していた。

就職なんてもってのほかだった。

 

落ちこぼれる前、私は大学院に進んで

なんとなく研究者になるだろうとほんわり思っていた。

 

でも人生のシナリオは違った。

後にも先にもない哀しみである、最愛の母が旅立つという出来事が起き、

何もかも失ったような感覚で、しばらく呆然と立ち尽くし、

現実を受け入れるなんて遠すぎる未来の話だと思っていた。

 

それでも、私には最後の意地があった。

私は私を諦めたくなかった。

大学を休学して、今までやったことのないことに挑戦し、

行ったことのない海外や県外に行き、

そのお陰でたくさんの出会いと経験が私の価値観を再形成した。

 

『人生って捨てたもんじゃない』

 

生きていると、当たり前のように

良いことも悪いこともあって、

それは本当に晴れと雨の天気のようなもので、

たとえ何があっても空がそこにあるように、

春になると桜が咲くように、

全てが自然の流れなのだと思ったら、

どんな出来事も生きているからこそ味わえるんだなと、

そこに良いも悪いも幸せも不幸もないなと思えた。

 

そしてなんとか卒業した、いや、卒業させてもらった私は

裸一貫で次の人生の旅路に進んだ。

 

ずっと何もできないと思っていた私。

でも、だからこそ新鮮な気持ちで新しいことを吸収できたんだろう。

特に海外生活は私の大きな基盤を作ってくれたし、

本来の私らしさを引き出してくれた。

(海外で生きる方が自然体でいられたのだ。)

 

レール=いわゆる普通の生き方から外れることはもちろん不安だった。

だけど、寄り道して冒険したからこそ、

私は人一倍多くの価値観に触れられて、

人生をカラフルに彩ることができた。

そして、いつの間にか自分を少しずつ好きになっていた。

 

以前はずっと長いこと自分を許せていなかった。

無力でちっぽけで親孝行もできなかった私を、

ある時期はひたすら責めた。

それは自分の心を抉るように、何度も。

当時は自分を責めることが償いだ、と勘違いしていた。

 

今ならはっきりわかる。

私らしく生きることが

最大の償いであり、親孝行だと。

 

だから、どうか見ていてほしい。

いつまで続くかわからないけれど、

私は私の人生の旅路を生き、

貴方が遺した足跡の続きを繋いでいくから、

どうか、そこから見ていて。

 

 

天を仰ぐたびに、誓おう。

 

最後の意地がある限り 、挑もう。

 

 

今日も空は青い。

 

 

Photo@五島列島、長崎(Goto islands, Nagasaki)