YORI *未知 ダイアログ ~Viva La Unica~

 まずは、点から・・・。 日々の戯言、詩、旅行記、フォトギャラリー。

#65【詩】 愛の詩 -4. winter- (完結編)

※4部作シリーズの4作目です。

  明日が春分ということで、滑り込みで作成しました。

続きがありそうな展開ですが、一応完結ということで。

https://www.instagram.com/p/BdtGLWVBu-P/

届くとか届かないとか

叶うとか叶わないとか

目先のことに囚われていた

愚かで鈍い思考よ

 

時が経っても貫いてきた

確かなソレを見くびるなかれ

 

どこまでも深く、だけど儚い

脆さと隣り合わせのソレは

行き場を失って

ただただ、波に揺蕩っている

 

焦がれた日々とともに

深海の奥に閉じ込めようとするも

噴出するソレは

もう誰にも止められない

 

たとえ弾け飛んで

全てが粉々になったとしても、

確かな記憶を支えに

新たな一歩を踏み出そう

 

描けない未来に溜息つくよりも

今この瞬間のリアルな鼓動を

何よりも大事にしたいから

 

だから今、捧げよう

 

少なくとも記憶の中の

君は笑っていてくれ

もうそれだけで、十分だから

 

振り返らなくていい

思い出さなくていい

受け止めなくていい

無に還してくれていい

 

愛しさを風に飛ばし

知らない道をなぞって

空虚につぶやく

 

きっと晴れるから

きっと咲くから

 

今は願いも祈りもなくていい

束の間の余韻だけを・・・

 

そこに息づく命

寄せては返す言葉

荒ぶるソレ

 

 

空白さえも

物語る

 

真っ白な世界に

色を添えてくれた君へ

 

万感のソレを捧げよう

 

少なくとも記憶の中の

君は笑っていてくれ

もうそれだけで、十分なんだ