YORI *未知 ダイアログ ~Viva La Unica~

 まずは、点から・・・。 日々の戯言、詩、旅行記、フォトギャラリー。

#40 【御礼/雑記】a gift

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今回、現代詩入選のお知らせに対し、予想以上に多数のお祝いメッセージをいただき、

大変驚くとともに、感激しております。

作品に目を通してくださった方々、誠にありがとうございます。

 

振り返れば幼少期、夢中で詩・絵画・漫画の創作に励んでいました。

今思い返してみても、あの当時の情熱はすさまじかったです。

12歳ころまでは本気で漫画家を目指しておりました。

衣食住と同じくらいに自分の生活に入り込んでいた創作の時間。

 

ところが中学生になり、その情熱は勉強や部活にシフトしていきました。

なので、創作の世界からは、15年ものあいだ離れていたわけです。

 

それが昨年2016年から、いろんなキッカケが積み重なったことと、

自分の内面にあふれ出る表現意欲をカタチにしたいという思いから、

絵画や詩、エッセイの創作を再開することにいたしました。

 

この、正解や答えがない、無限の自由とも言える芸術の世界は

私にとって大変心地よく、自分らしくいられる大好きな世界です。

 

とはいえ、自己満足で終わりたくないという思いもあります。

ただ自分のエネルギーを作品に昇華させるだけに留まるつもりはありません。

 

これまでの波乱万丈な人生経験や、それらの経験から得た、

たくさんの人生哲学を、私らしいスタイルで、

言葉や絵という形に変換させ、誰かの心に届けていきたいと思います。

 

「心の琴線に触れる作品」

「言葉から情景を感じ取れる作品」

「誰かの心に寄り添える作品」

 

そんな作品を、全身全霊で、命がけでうみだしていきます。

それが自分の使命なのだと確信もしています。

 

最後に、このような素晴らしい能力を与えてくださった

偉大な存在に心から感謝したいと思います。

 

Thank you for a big gift.

 

Viva La Unica 代表 Miqui

 

 

 

 

#39【News】文芸思潮第12回現代詩賞 入選作品③『ツムギビト』

『ツムギビト』

 

始まりは、オギャー

 

やさしさ添えて、ありがとう

 

振り絞った、ごめんなさい

 

勝負の前の、だいじょうぶ

 

夕陽を背負って、また会おう

 

もう聞くことのない、だいすき

 

誰もがツムギビト

 

気持ちを込めれば

 

コトバはふわりと

 

綿毛のように

 

遠く、どこまでも

 

姿見えぬ、あの人にさえ

 

届き続けて、また紡がれて

 

 

#38【News】文芸思潮第12回現代詩賞 入選作品②『言の葉』

『言の葉』

                    

言の葉

時にだれかを癒し

時にだれかを傷つけ

 

言の葉

時にあなたを励まし

時に私を慰む

 

言の葉

時に過去へ誘い

時に明日へ繋ぐ

 

言の葉

誰かはその土地のものを使い、

別の誰かは手指を巧みに操る

 

言の葉

あの人のそれを真似して使えば

世界の果てが近づき

 

言の葉

あの人がこちらのそれを操れば

世界の境目は消える

 

言の葉

あの人の紡いだそれは

私の生きる源となり

 

言の葉

今度は私がそれを紡ぐ番

 

言の葉

授けられた大いなる力

 

言の葉

産声から最期の瞬間まで

 

言の葉

幾千もの場面を縁取り

 

言の葉

いつまでも朽ちることなく

 

言の葉

たとえこの世界を去っても

 

言の葉

放つ輝き、永遠に

 

 

#37 【News】文芸思潮第12回現代詩賞 入選作品①『決意の谷底に』

『決意の谷底に』

 

長い旅の果てに

辿り着いた未開の地

今、決意の谷底に

 

裏庭の奥の林に

こしらえた秘密基地

飛び交う鼓動の

みずみずしさよ

嗚呼、あの無垢はいずこに

  

青いカンヴァスを

踊り遊ぶ飛行機雲

瞬き忘れるほどの

初々しさよ

嗚呼、あの無垢はいずこに

 

次第に薄れた

生きることの味

はち切れそうな憂鬱

道端に降ろせば

風にはためく

白旗と勇気

今、決意の谷底に

 

雑踏に消えた

夢中の足跡

雑音に潜む

無垢な叫び

掻き分けた先に

萌える冒険の芽

今、決意の谷底に

 

さあ、ふたたび

生きるを吸い込んで

嗚呼、蘇りし

真っ白なときめき

飛行機雲を指でなぞって

今、決意の谷底に 

 

#36【詩】itself

 

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気づけばどこにも見当たらず。

 

遠く、遠く、地平線の向こう、太陽のなかに溶けてしまったのか。

はたまた底なしの谷底の奥深く、散り散りばらばらになったのか。

それとも深海の粟粒と混ざり合って、ブクブク空に蒸発してしまったか。

 

残っているのは、まっさらなさら地のみ。

もともと最初はなにも持っていなかったのだ。

ああ、なんだ元に戻ったのか。

いや、しかし時は進んでいるようだ。

では、なぜなんにも無くなったのか。

 

どうやら必要がなくなったらしい。

その圧倒的なこだわりとか、

いちいち漏れる溜息とか、

一瞬で消える薄っぺらい感情とか。

ばっさばさ棄ててしまったのだ。

 

するとどうだ。

光に透かされて煌めくそれがはっきりと見えるのだ。

埃や曇りもすっかり取り除かれたようだ。

 

なんだ、最初からそこにあったのか。

それならもう探す必要はないではないか。

 

「生きる」とは決して滑稽な演出ではなかった。

まさにそのものでしかないのだ。

 

Photo@Airplane,From Chile,Santiago(チリ、サンティアゴ、飛行機の中から)

 

 

#35【雑記】To the next stage


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2016年、良いこと困難なこと双方に恵まれ、
心身ともに忙しい一年でした。
 
また、これまでやってこなかったやり方に挑戦したり、
逆にこれまでのやり方をやめてみたりと、
難しい選択もしました。
 
しかし、そのおかげで新たな景色に出会えました。
時には自分の考えのみに固執するのをやめ、
人の意見を取り入れてみるものだなあ、と実感した次第です。
 
このような試行錯誤の過程こそが、
「今」を生きることなのでしょう。
 
私たちは過去や経験にとらわれます。
また、見えない未来に不安を抱きます。 
 
しかし、対象は「今」です。
 
今までやってきたから次も大丈夫だろう、 
初めてやるからきっと失敗するだろう。
双方とも幻想でしかありません。
 
確かなものは「今」を生きる中にあります。
 
それはどういうことかというと、
結果の良し悪しにとらわれることなく、
「挑戦」しつづけることが人生そのものです。
 
成功も失敗も同質です。
どちらにせよ、結果にとらわれてしまったら
次の道へは進めません。
 
火のように心をワクワクとたぎらせ、
風のようにとらわれることなく軽やかに、
水のように柔軟に臨機応変に、
地のようにひとつひとつ地層を積み重ねる。
 
自然はいつも私たちに教えを説いてくれています。
 
自分の小さな枠から飛び出し、
自由の海を泳ぎ、希望の青空を抱き締めて、
与えられた命を大事に生ききる。
 
2017年、多くの皆様が
新しいステージの第一歩を踏み出せますように。
 
2017年 新春のご挨拶に代えて
 

#34【News】2017年元旦岩手日報 新年文芸 詩「岩手山」掲載のお知らせ

2017年1月1日 岩手日報 別刷

“文化・くらし” 新年文芸 第一席入賞

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岩手山

 

三十の路で

その偉大さを思い知り

 

ふと浮かんだ

汗ほとばしる青の時代

 

いま腑に落ちた

溢れんばかりのやさしさ

 

そっと見守る

それはまるで母のように

 

つい突き放す

こらえきらないその威厳

 

知る由もなし

包み込む大いなる愛

 

仰ぎ見た先

かなわぬ大きな背中よ

 

前に佇ずむ

それはまるで父のように

 

いざ離れれば

故郷がいとおしくなり

 

はっと蘇る

あの雄大なシルエット

 

素直になれず

ありがとうと言えぬ時も

 

そっと受け入れる

それはまるで祖母のように

 

時に不愛想

めったに言葉にはせずとも

 

季節とともに

刻んできた深い歴史

 

雪解けとともに

あらゆる苦難を乗り越えて

 

大地に根ざす

それはまるで祖父のように

 

#33【News】第21回「日本一短い感想文」コンクール ホセ・ムヒカの部 入賞

 

(せっかくなので、これから受賞の報告などしていきます。)

第21回「日本一短い感想文」コンクール
ホセ・ムヒカの部 入賞しました。

 

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最小限の持ち物で幸せを感じられる者こそ本当に豊かである。

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「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」(くさばよしみ・汐文社)より

 

啓文社::第21回・2016年度受賞作品・日本一短い感想文コンクール

www.keibunsha.net

#32【雑記】See a Sea

 

いつからだろう。

大事なことを省略・時短するようになったのは。

 

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いつからだろう、余計なことに時間をかけて

心が摩耗するようになったのは。

 

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きっと薄々気づいているし、心のどこかで自覚している。

ときどき自分に後ろめたさも感じる。

 

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何にも遠慮はいらないのだ。

自分の思うように、自由の海を泳いだらいい。

まずは自分を許すことから。

 

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Photo @ Yomitan, Okinawa, Japan

#31【雑記】 Life is a journey

長年、模索していること。

それは、Me(I)とYouの折り合い地点。

つまりは、自分らしい生き方と誰かのために生きる生き方が、折り重なるポイント。

 

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最近、わかってきたのはMeもYouも内包してしまうWeの生き方。

あともうちょっと模索したら、視界がクリアになりそうなのだ。

 

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まだ少し、旅は続きそうだ。

ようやく、この道中の寄り道の時間も楽しめてきた。

 

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手に入れる入れないとか、持ってる持ってないとか、

小さな基準のなかで生きるってツマラナイ。

 

 

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自分が自分で在ること。

それでPerfectなんだろう。

 

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Photo @ Yomitan, Okinawa, Japan